資産は全く無いのに、資産運用についてよく考えるniyutaです。
うちの子は、銀行にお金を預けるとお金が増えると思っています。
「銀行にお金をいくら預けてもきみが思っているほどお金は増えないよ」
可愛い我が子を優しく諭してやります。
「でも、テレビで増えるって言ってたよ」
我が子はテレビの言うことを信じて疑いません。
「そりゃ、多少は増えるけど、本当にほんのちょっと。増えるとは言えないほど増えるだけなんだよ」
「……銀行にお金を預けるとどれくらい増えるの?」
「えっ!?」
可愛い我が子は聞いてきます。
「いったい、どれだけ増えるの?」
「えっ?えっ!?」
全然増えないだろうから、気にもしてなかったけど、今は銀行の金利はどれくらいなのだろう?
調べてみました。
実際にメガバンクやゆうちょ銀行の普通預金金利は、足並みそろえて「0.001%」となっています。
これは、100万円を1年間預けても利息はたったの10円ということです!
一方ネット銀行はメガバンクなどの店舗展開する銀行と比べ、店舗を持たず人件費もかからないことから、浮いた分金利を上乗せできるのですが、それでも高いところで0.02%(メガバンクの0.001%から比べれば20倍の金利ですが……)、つまり100万円を1年預けて200円の利息……ということです。
※この記事のデータは2018年9月18日現在で作成していますので、実際のご利用時は念のため各行のHPで確認するなどお願いいたします。
普通預金金利比較(低金利順)(2018.9.18現在)
三菱UFJ:0.001%
三井住友:0.001%
みずほ:0.001%
ゆうちょ:0.001%
新生:0.001%
東京スター:0.001%
関西アーバン:0.001%
静岡0.001%
セブン:0.001%
イオン:0.001%
ソニー:0.001%
ローソン:0.001%
じぶん:0.001%
住信SBIネット:0.001%
GMOあおぞらネット:0.001%
大和ネクスト:0.005%
ジャパンネット:0.01%
楽天:0.02%
オリックス:0.02%
SBI:0.02%
一方定期預金は預入期間や預入額、また各銀行のキャンペーンなどによってかなり差があります。
なぜなら普通預金は預金者がいつ引き出すかわからない流動性の高い預金(銀行側から見て)ですが、定期預金はその名の通り「一定期間預けることを約束した預金」なので、普通預金に比べ(銀行側から見て)滞留性が高まり(流動性は低くなる)ので、その分金利が高くできます。
そういった意味でも銀行側は普通預金よりも定期預金でのキャンペーンをよくやっています。
では例として3年の定期預金金利の上位を見てみましょう。
定期預金金利【3年】
【10万~100万未満】
1位→イオン、GMOあおぞら、ジャパンネット:0.02%、
2位→新生、みずほ:0.01%
【100万~300万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【300万~500万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【500万~1000万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【1000万以上】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
今度は5年の定期預金金利の上位を見てみましょう。
定期預金金利【5年】
【10万~100万未満】
1位→イオン、GMOあおぞら、ジャパンネット:0.02%、
2位→新生、みずほ:0.01%
【100万~300万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【300万~500万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【500万~1000万未満】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
【1000万以上】
1位→オリックス:0.15%
2位→イオン、GMOあおぞら、新生、ジャパンネット:0.02%
みなさん、お気付きでしょうか?
そうです、3年の定期預金金利と5年の定期預金金利は全く同じなのです!
長く預けた方が高い金利が付くはずなのに、どうしてなのでしょうか?
かつてはその理論が通用したのですが、2016年1月29日に行われた日銀の金融政策決定会合で「マイナス金利」が導入されて以来、こんな現象になってしまったのです!
つまりこれは、原油価格の下落や中国経済の先行き不透明感などから、世界経済の停滞リスクによる国内景気や物価への悪影響を懸念してとった日銀の手法(政策)なのです。
長く預けてもこのような金利状態なら、現段階は定期にするのなら1年定期など比較的期間が短いものにするか、長く預けるのなら「個人向け国債の変動10年物」をおススメします。
個人向け国債10年物と言っても10年解約ができないということではなく、1年経てば解約は自由ですが直近受け取った2回分の利息(半年ごとに利息がもらえる)を返却するという条件が付きますが、元本割れは回避できます。
しかも変動金利ですから、今後10年、国内景気が上向いて金利上昇となればその分金利も上がりますので「インフレヘッジ」もできます。
ちなみに個人向け国債の「変動10年(第102回)」は0.07%で、変動しても最低金利は0.005%以下にはならないと国が保証していますので、こういった点からも普通預金よりは有利と言えます。
ではここからがniyutaの真骨頂、銀行金利の「お得」を探っていきます!
まず定期預金のキャンペーンとはおおむね、新規口座開設時における特別金利や優遇金利、または上乗せ金利というタイトルで行われ、通常よりも高い金利を付けてくれます。
つまり、新たに口座を開設するタイミングで預けるということですね。
そしてその時期はだいたい、6月と12月に行われます。
この意味、勘のいい読者の方ならもうお分かりですよね!
そうです、みんな大好きボーナス時期です!
この時、銀行はこぞって資金導入キャンペーンを行いますので狙い目ですよ!
では具体的にどの銀行がいいかと言いますと (メガバンク VS ネットバンク) でみた場合はもちろんネットバンクに軍配があがり、ネットバンクの中でも高い金利を出しているのが、オリックス、じぶん、住信SBIネット、静銀インターネット支店といったところです。
その中でも特におススメは住信SBIネットで、しょっちゅうキャンペーンをやっている印象がありますね。
でも気を付けたいのは、キャンペーンが終わると途端に普通の金利(他行と同じ)になってしまいますので、6月、12月はもちろん、随時ネットでチェックしておくことをおススメします。
ところで、メジャーネットバンクの楽天、セブン、ジャパンネットは?という声が聞こえてきそうですが、ここはメジャーである分、特筆すべき金利はあまり出していないという印象です。
つまり高い金利を付けなくても、利便性やブランド力で資金を集められると考えているからでしょう。
銀行の方針で預金残高を高めたいという経営方針になると、だいたいキャンペーンが行われますので、そういった点ではネットバンクでも首位の銀行より2番手、3番手の方が「追いつけ追い越せ」的な勢いで高い金利を上乗せするキャンペーンを行う可能性が高いのです!
最後におまけですが、お金を預けた銀行が仮に破たんしたとしてもペイオフ制度というものがあり「預金者1人当たり、普通預金、定期預金については元本1000万までとその利息までを保証される」ということを知っておいてくださいね。
「1000万までとその利息」ですから、少しでも高い金利の銀行に預けた方が「お得」なのです!
※この記事のデータは2018年9月18日現在で作成していますので、実際のご利用時は念のため各行のHPで確認するなどお願いいたします。
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