料理をした際に必ずと言っていいほど出る「生ごみ」。
特に野菜系の生ごみや魚の内臓、肉の切れ端などはそのまま放置すると腐ってしまい、いやなニオイの元となってしまいますよね。
そんな生ごみを一つにまとめてゴミ収集場所にいつも持っていくのは私の仕事です。
我が家のキッチンを見てみると、シンクの隅には100円ショップで買った水切りネットを張った三角コーナーがあり、料理をした後の生ごみはいったんそこに集められています。
そしてすべての料理を終え、食器類の洗い物も終了した段階で三角コーナーにある生ごみをまとめて捨てます。
毎回めんどくさいです。
何か良い方法は無いものか?
新し物好きで効率や効果の高い物が好きな私としては「生ごみ処理機」に興味を持ち調べてみました。
しかし調べれば調べるほど、次のことがネックになって結局、生ごみ処理機の購入を断念してしまったのです。
目次
生ごみ処理機のネック(ダメなところ)
【1】電気代が結構かかる→電気で温風を送り乾燥させるため.電気代が月1,000円以上かかる(らしい?)
【2】生ゴミのニオイは完全に消えない→熱を加えることでニオイが拡散され処理後も完全には消えない
【3】音がうるさい→処理中に発生する音がかなり大きいため狭い家だと騒音に感じる
【4】後片付けが面倒→処理機使用後は処理機内部を毎回洗う必要があるため面倒くさい
↑
ここが一番のネック
【5】処理時間がかかる→ほとんどの処理機が6時間~16時間の処理時間がかかる(最新のモデルでは数時間で処理が完了するタイプも出てきているようですが)
【6】かなり大きい→結構なサイズがあり、狭い我が家ではかなりの場所を取ってしまう
【7】本体以外にも購入するアイテムがある→買ってすぐに本体に生ごみを入れておけばいいと思っていたのですが、実際は発酵促進剤とか菌床、バイオ剤といったものを別途購入しないと使えない
【8】そもそも価格が高い!→平均で7~8万ほどで、安いモデルでは数万というものもありましたが、処理能力が小さかったり時間がかかったりといったこともあり、我が家の人数を考えると買うのであればやはり10万ほどのタイプになってしまい、そうなると予算が……
ということで、生ごみ処理機の購入を断念してしまったのですが、ここで諦めないのがniyutaです。
生ごみ処理機に代わる「何か」がないかと、一生懸命調べてみたら……
あったんですよ!
生ごみ処理機以外に生ごみの処理の方法が!
今回は野菜が他の肉や魚といった食材よりも使う頻度が多く、更に一番ごみが出る部材なので、野菜の生ごみ処理方法を調べてみましたところ、「べジブロス」という方法を発見しました!
ベジブロスとは!?
べジブロスとは、野菜のベジタブルのベジと、出汁(だし)を意味するブロスをくっつけた言葉で、簡単に言えばこれまで生ごみの代表格であった野菜の皮や芯、茎や葉、ヘタや根っこといった野菜クズを使って出汁を取るというものなのです!
確かに、魚の身と内臓といったように部位が完全に分かれているわけではない野菜は、食べられる可食部分との境がはっきりしていません。
捨てていたカスも普段口にしている‘野菜’の部分と区別を完全に見分けられないので、実はその部分も広い意味で可食部分なのだそうです。
しかもほとんどの野菜は皮の部分に一番栄養があるのだそうで、本当はニンジンやダイコンも皮ごと食べた方が栄養価が高いそうです。
スープや煮込み料理のベースとして、また和洋中どんな料理にも合う出汁となるべジブロスの作り方は次のようになります。
ベジブロスの作り方
(料理サイトのような雰囲気でお届けいたします!)
【万能スープ「ベジブロス」のレシピ】
ベジブロスの材料(4人分)
野菜の不要な部分……両手で持てるほど
水・・・・・約1,300ミリリットル
(これで1,000ミリリットルのベジブロスが出来ます)
酒……少々
ベジブロスの作り方
①大き目の鍋に水1300ミリリットルを注ぎ、よく洗った野菜のクズをそこに投入します。煮込む前に酒を少々加えると臭みが取れます。(水と野菜カスの比率はおおむね10対1)
②弱火で約30~40分、コトコトと煮ます。この時強火にしてしまうと野菜カスが荷崩れを起こしてしまいますので、弱火で煮ます。そしてアクが出ますがこのアクは取らずにそのままにしておいてください。理由は後で教えます!
③ざるで野菜のクズを濾して、汁を取り出してください。黄金色のきれいな色の万能スープ「ベジブロス」の完成です!
※なお、出来上がったベジブロスはよく冷ましてから保存用ボトルに入れ替えて冷蔵庫に保管すれば、4~5日はもちます。
ではベジブロスに向く野菜とはどんなものがあるか、調べてみました。
ベジブロスの材料に適した野菜
タマネギの皮、じゃがいもの皮、ニンジンのヘタと皮、ナスのヘタと皮、トマトのヘタと皮、きのこなどの石突部分、カボチャのワタとたね、トウモロコシの芯、大根のヘタと……
これらに香りづけのスパイスとして加えるとgoodなのが、セロリや長ネギの葉部分(青いところ)、パセリといった香草類です。
一方で、向かない野菜もありました。それがこちらです。
キャベツの芯、ブロッコリーの芯、カリフラワーの芯。カブ、小松菜、ゴーヤ、菜の花……
ニオイやアクが強く、苦みがあって固い野菜は向かないようですね。
ここで紹介したものは代表的な野菜であって、実際は好みですので、向き不向きにあまりこだわらなくてもいいかもしれませんね。
実際に、ベジブロスに不向きと言われている野菜を敢えて使って様々な味の冒険を楽しんでいる方もいるようです。
ところで、先ほど作り方の途中②の箇所で、煮込んだ際に出るアクを捨てずにそのままで、と言いましたがその理由をここからご説明します。
なぜベジブロスはアクをそのままにするのか?
このアクの中には「ファイトケミカル(フィトケミカルとも言うようです)」という、普段なかなか摂取できない栄養素が含まれているからなのです!
野菜は栄養を取ってそれを貯蔵することで成長するため、ベジブロスの元となる野菜の茎や芯、皮やヘタ、根といった部分には栄養をため込んでいる場所であるため、このファイトケミカルが大量に含まれているということなのです。
しかもファイトケミカルは「第七番目の天然栄養素」と呼ばれており、抗酸化作用に優れた栄養素で、活性酸素を除去し免疫力を高め、シワやシミといった老化現象の改善と予防、そしてniyutaにはうれしい血流改善によるアンチエイジング効果にもなるそうなのです!
このファイトケミカルは熱を加えることで野菜クズから抜け出してくるので、コトコトと煮た後の出汁にはたっぷりとファイトケミカルが詰まっているということなのです!
凄いですよね、そんな栄養素があったなんて知りませんでした。
しかも野菜嫌いの子供たちにも、これなら問題なく野菜を摂取できますよね!
ベジブロス、最強の出汁ですよ!
最後に野菜カスの生ごみ処理方法でおまけの情報です。
「テラリウム」って言葉知っていますか?
これは植物をガラス容器などに入れて栽培する方法で、ガラス容器に土を入れてそこに植物を植えたら、ガチャガチャのミニチュアおもちゃなんかをアクセントにおいて飾ることで、見て楽しむ観賞用インテリアとして園芸の分野で人気のスタイルのようです。
そういえば水槽で「アクアリウム」っていうのがありましたが、その園芸版と考えればいいのですね。
このテラリウムに、今回テーマの野菜カス(主に根やヘタの部分)を使うことができるようなのです。
テラリウムのようにガラス容器ではありませんが、カップ皿や小皿にレタスやチンゲン菜、セロリやニンジンといった野菜のヘタの部分を植えて、霧吹きなどで水分を与えると、しばらくして根や葉をつけてくるのです。
実際にかなりの愛好家がいらっしゃるようで、ネットにその写真が多数アップされていて、どれもかわいらしくておしゃれな感じで感心しました!
他の野菜では、ネギ、キャベツ、ジャガイモ、タマネギ、しょうが、にんにく、サツマイモ、マッシュルーム、パイナップル(葉)でも可能のようです。
早速妻にはベジブロスを教えてあげて、自分は子供たちと野菜のクズでテラリウムに挑戦してみようとおもったniyutaでした。
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